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月一回掲載。書かない月もあります。

2020年10月

マクドナルド—ポルト・ド・パンタン店。午前9時から始まった一連の講義が19時に終わり、この後20時30分からフィルハーモニーで始まる演奏会に備えて休んでいる。今日月曜日は一日電子音楽の授業があって、一週間のなかで最も慌ただしい。火曜日も電子音楽関係の授業があって、水曜は楽曲分析の授業、木曜は作曲のレッスンとキュルチュル・ミュジカルという19世紀以降の音楽史を扱う授業、そして金曜日は授業はないものの、学校のスタジオを使って作品制作のための作業をする時間が3時間割り当てられている。忙しいというのが率直な気持ちだが、少しずつ慣れてきている気もする。今日の夕方にはヤン・ロバンの特別講義があった。事前には何も予告されていなかったものの、午前の授業で突然この講義について伝えられ聴講することになった。ロバンみたいな有名作曲家が突然やって来るなんて変わった学校だと思う。講義は3時間近く休みなく続いて、作品同様インテンシブであった……。

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2月にアクースモニウム作品の演奏会が学内で予定されており、それに向けて電子音響作曲の基礎を授業で学んでいる。使用するソフトはProToolsだと思っていたが、どうも1年前からReaperに切り替わったらしい。先生曰くReaperは非常に融通がきくということで、確かに一つ一つの細かい点が調整可能で、痒いところに手が届く感じがする。 実践的な技術を学ぶ授業と並行して、過去の電子音響作品を聴いて学ぶ授業も行われている。扱われる作曲家はGuy Reibel、Jonty Harrison、François Bayle、Francis Dhomont、Philippe Lerouxなどなどで、やはりフランスの作曲家が多い印象。作品の一部分を取り出して、スペクトログラムを見ながら繰り返し聴きあれこれ言い合うような授業で、知識を身につけるというより耳を訓練することが目的となっている。実際授業を受けているうちに少しずつ耳が変わっていくような気がして、なるほどフランスに染まるというのはこういうことなのかと思ったりしている。

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明日からとうとうフランス全土でロックダウンが布かれる。当然歓迎はしないけれど感染状況は深刻で、やむを得ない。レストランやバーは閉鎖。会社は100%テレワーク。保育園~高校は閉鎖されないが、大学の講義はオンライン授業となる。音楽院の場合、楽器や歌のレッスンは条件付きで対面でレッスンが行えるようだけれど、作曲の授業・レッスンはすべてオンラインになる見込み。少し前に、奨学生レポートに毎日学校に通っていると書いてしまったけれど、ごめんなさい、こんなにすぐに通えなくなってしまいました。ジョギングなど運動は家から1kmまで、1時間以内。証明書を携帯して。今夜の繁華街は、最後の夜を楽しむひとたちで大賑わい。Bon confinement à tous !